About Fujimi
農具から縁起物まで
藤箕のよさを知ってぜひ使ってください。
「箕」とは日本の農業道具です。穀物をあおりふるって殻をより分け、運搬につかいます。植物の藤の皮を使って、堅牢にして耐久力のあるものにしたのでこれを「藤箕」と呼んでいます。明治の日付が記されている藤箕を代々現役で使っている家庭も。
農業の機械化やプラスチックの普及により、現在農具としての需要はあまりなくなってしまいましたが、末広がりの形で縁起がいいとされていることから関西では恵比寿のお面をつけ「福箕」という縁起物としても親しまれています。
600年前からずっと続けられてきた手仕事。これを作る富山県氷見市論田熊無(ろんでんくまなし)の私たちは改良を重ね手間を惜しまずよいものをずっと作り続けています。
時代はうつろい使われ方は変わりつつありますが、ずっとつくり続けてきた力強さを感じることができる「藤箕」。ぜひ手にとって、使いたおしてください。ずっと使えますよ。
History
「箕」は、かつて全国各地で生産されていましたが、現在国内での生産地は極めて少なくなっています。その中で、富山県氷見市の論田・熊無地区は、材料の確保から生産・出荷まで一連の工程が維持され箕づくりが本来の姿で継承されている貴重な生産地です。この地区では、明治42年に組合(現・双光藤箕生産組合)が結成され今日に至っていますが、優れた技術の保存と継承に向けて、新たに「論田・熊無藤箕づくり技術保存会」を組織し、後世への伝承へチャレンジしています。また氷見市教育委員会等による本技術の詳細な調査と成果の公表(『氷見の手仕事』H23.3氷見市立博物館)がなされ、技術の実態が解明されたことで、藤箕を製作する技術が「論田・熊無の藤箕製作技術」として、国の重要無形民俗文化財として指定を受けることになりました。
Local
産地
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